2010年02月11日

黒斑山・高峰温泉

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今回は、浅間山の外輪山である黒斑山(くろふやま)に登り、ランプの宿 高峰温泉に宿泊してきました。

「山と渓谷」でも度々紹介されている高峰温泉では、毎日スノーシューの無料講習会が開催されているとのことで、スノーシュー体験を計画しました。



日本を代表する活火山浅間山。
その外輪山の一角をなす黒斑山が今回のターゲットです。

黒斑山は、群馬県嬬恋村と長野県小諸市にある山で、浅間山への登山が制限される中、浅間山の登山代わりとして登る人が多いことで知られています。

冬でも比較的登りやすく、スノーシューなどでスノーハイクを楽しめるコースが整備されています。

上越自動車道の小諸ICを降り、チェリーパークラインを北上、一気に標高2000mの雪の高峰高原へ。

車坂峠を越えるとASAMA2000パークスキー場が広がっています。

スキー場の駐車場に車をおき、ビジターセンターのある車坂峠まで戻り、高峰高原ホテルの向かい側の登山道へと入ります。

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初夏にはレンゲツツジが彩るこの周辺も、今は静かなカラマツ林の雪原となっています。

一帯は上信越高原国立公園内にあり、鳥獣保護区特別地域でもあり、この辺りは、黒斑山天然カラマツ植物群落保護林に指定されています。

カラマツはわが国に自生する唯一の落葉針葉樹で、東北の一部、関東、中部山岳地帯に分布が限られ、日光、富士山、浅間山、駒ケ岳などの天然生林はよく知られています。 

表コースを辿り、車坂山に登ると、バックには高峰山、篭ノ塔山や高峰高原一帯が一望できます。

さらに登っていくと、それまで樹林帯の中のサクサクしていた雪道が開け、ゴツゴツした岩の上のアイスバーン状の硬い雪質の広場にでます。

この付近からは天候がよければ、八ヶ岳や四阿山などが望めるようです。

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路は再び樹林帯へ入り、黒斑山の右手の尾根を上がって行きます。

辺りがシラビソの林へと変わり、急坂となります。

槍ヶ鞘にある火山噴火時の避難小屋(この時期は半分以上が雪に埋もれています)辺りまで登ってくると、急に雲行きが怪しくなり、雪もちらついてきます。

立ち止まると厳しい寒さが体に堪えます。

辺りは雲に覆われ、風も時折突風が吹き、赤ゾレの頭では強風で雪が舞っています。

この程度の山でも、天候が悪化すると厳しい雪山の様相へと変わるものです。

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トーミの頭手前で中コースと合流した辺りからは登山者の姿も多く見かけるようになります。(この時期は中コースがスノーシューのコースとなっています。)

トーミの頭とは変わった命名ですが、浅間山を遠く見るという意味があるという説も。

トーミの頭を越え、黒斑山の山頂に着く頃には、再び天候が落ち付き、
幻想的な浅間山を望むことができました。

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トーミの頭より黒斑山を望む。

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黒斑山山頂より外輪山の蛇骨岳、仙人岳、鋸岳。


眼下には浅間山の手前にかつて歩んだ湯ノ平の平原が広がっています。

山頂では親切な登山者にコーヒーとお菓子をご馳走になり、持っていった自分の食糧には手を付けずに下山することになりました。

中コースを通り、車坂峠に戻り、今夜の宿である高峰温泉へ。

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この時期車坂峠から高峰温泉の林道は閉鎖され、車両は通行できません。高峰温泉へは、スキー場の第3駐車場から雪上車の送迎を利用することになります。

10人程乗れる雪上車はスキー場の中を通り、雪深い温泉宿へ。

ここは、湯の丸高峰自然休養林の中にあり、冬のハイキングコースとして、高峰山や篭ノ塔山登山や池の平湿原などスノーシューやクロスカントリーのコースが整備されています。

温泉は、日本秘湯を守る会会員宿で、高峰温泉の一軒宿です。ランプの宿として人気があり、この時期でも週末は予約でいっぱいです。

宿のロビーにはレンタル用のスノーシューなどの用具がズラリと並んでいます。

この宿はそこいらにある温泉宿とは一味違い、周辺の自然を体感できる様々なイベントが催されているのです。

自然観察会や野鳥観察会、夜には星の観望会など。冬はスノーシューやクロスカントリーの講習会などが毎日開催され、しかも宿泊者は用具を無料でレンタルすることができます。

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宿には野鳥観察のできる休憩所があり、
窓越しに野鳥や小動物を観察することが出来ます。


早速翌日のスノーシュー講習会に申込み、あとはランプの灯る檜造りの湯船に浸かり、至福の時を過ごすのでした。

この宿はさらに自然に対する拘りがあり、一切洗剤を使用せず、創生水という洗浄力のある水だけを使用していることです。

浴室にも石鹸やシャンプーはなく、蛇口から出る湯もその創生水が利用されているのです。

部屋では炬燵に足を入れながら寝る独特の就寝スタイルなど、この宿ならではのスタイルを体験することができます。

翌日、やや寝坊気味に目覚め、ランプの湯に浸かりながら、外は悪天候であることを知らされます。

窓の外は時折強い風に見回れ、ゴウゴウという音が聞こえるほどの吹雪となっています。

結局、楽しみにしていたスノーシュー講習会も中止となり、スノーシュー体験はお預けとなっていまいましたが、自然を愛する山の湯宿を満喫することができ、再び雪上車に揺られ、帰路に付いたのでした。


[お天気メモ]
5日は冬型の気圧配置で、北日本を中心に強い寒気が流れ込み、
大雪となりました。新潟では日積雪量が81cmとなり26年ぶりに
80cmを超えました。
6日も冬型の気圧配置が続き、日本海側では暴風雪の大荒れの天気。
黒斑山では5日は曇りで時折小雪が舞う程度でしたが、6日未明から
風雪が強まりました。朝起きると吹雪となっており、早々に撤退し
ました。


[コース紹介]
黒斑山 表コース−中コース
車坂峠[約1970m]〜表コース(110分)トーミの頭〜(20分)黒斑山山頂[2414m]〜中コース(70分)車坂峠  高峰温泉(泊)
歩行時間:3時間20分  最高標高点:2414m 
標高高低差:444m
登山日:2010.2.5

スキー場の駐車場か車坂峠のビジターセンターなどにも駐車スペースあり。

登山道は高峰高原ホテルの向かい側、車坂峠の道標が目印。

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登山道に入るとすぐに表コースと中コースの分岐があり、表コースを選択。
緩やかなカラマツ林の中を進む。

登り始めて間もなく、車坂山山頂にで、鞍部へと一旦下る。

目指す黒斑山の右手の尾根を再び登る。

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鞍部からは目指す黒斑山が望める。

樹林帯が開け、傾斜のある広場にで、直登していくと再び樹林帯に入り、さらに進むと、やがて展望が開けてくる。

降り返ると、高峰山や篭ノ塔山などが見渡せる。

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急坂を登り切ると、展望が開け、トーミの頭とその先の浅間山が姿を現す。

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避難シェルターのある槍ヶ鞘(やりがさや)を過ぎ、赤ゾレの頭と呼ばれるピークを回り込み、やや下って、中コースを左から合わせ、トーミの頭への岩場の急な登りとなる。

登山道の右側は大きく切れ落ちた絶壁となっていて、湯ノ平や浅間山が見渡せる。

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トーミの頭

トーミの頭を過ぎると再び樹林帯の路となり、ひと登りで黒斑山山頂に至る。

この時期黒斑山の先にはトレースはない。

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黒斑山山頂

山頂から中コースの分岐まで戻り、下山は中コースを選択。

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表コースと中コースの分岐

はじめ樹林帯の中の緩やかな下りだが、やがて急な下りとなり、樹林帯を抜けた開けた雪原を通り、再び樹林帯へと入っていく。

スキー場への分岐を右に分け、谷筋をトラバース気味に下り、車山を巻くように進み、車坂峠に戻る。


[山の情報リンク]
□宿情報
高峰高原ホテル
車坂峠にある登山道に最も近いホテル。
●客室数/24室●宿泊料金/10,500円〜
高峰マウンテンロッジ
スキー場にあるアサマ2000パーク直営のホテル。 
●客室数/47室●宿泊料金/8,000円〜
ランプの宿 高峰温泉
高峰温泉のランプの一軒宿。日本秘湯を守る会会員宿。
●客室数/23室●宿泊料金/10,000円〜

□高峰高原ビジターセンター
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センターには、NPO法人「浅間山麓国際自然学校」のスタッフが常駐し、浅間山麓一帯の観光情報を提供。その他、作品展示などのギャラリースペースやカフェレストラン、アウトドア用品店などがあります。
ハイキングや観察会、スノーシューなどの講習会を開催。
NPO法人「浅間山麓国際自然学校」




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posted by 山谷行蔵 at 09:22| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 山行・自然探訪委員会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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 春 も もうすぐ そこ ですね。
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Posted by フ ロ ン ト で 働 く 者 at 2010年03月10日 08:06
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