2012年01月09日

鳳凰山・地蔵ヶ岳

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地蔵ヶ岳のオベリスク(2011.1.8 賽ノ河原より)


3連休の前半2日で鳳凰山(地蔵ヶ岳)に登ってきました。

初日は御座石鉱泉から登り、鳳凰小屋でテント泊。

2日目に地蔵ヶ岳に登り、御座石鉱泉に戻りました。

2日間共天候に恵まれましたが、夜から風が強まり、2日目の稜線では北西からの強い風が吹いていました。

冬の鳳凰山
晴天に映えるオベリスク


鳳凰三山を構成する地蔵ヶ岳は、遠くからでもそれとわかる巨大な尖塔(オベリスク)があることで有名。

南アルプスの中では甲斐駒ヶ岳とともに例外的に花崗岩の白い山肌で、夏にはタカネビランジやホウオウシャジンなど絶命危惧種に指定される貴重な高山植物が見られます。
夏の高山植物はこちらをご覧ください。

この時期、例年だと1m位の積雪があるとのことですが、今年は雪が少なく、鳳凰小屋周辺でも20〜30cmほどでした。アイゼンなしでも山頂まで登れそうでしたが、折角持ってきたので小屋から山頂まではアイゼン・ピッケルで冬山の感触を確かめました。

オベリスクへの砂地の急坂では、積雪はほとんどなく、砂が凍った感じでザクザクと登ります。

今回は御座石鉱泉からのルートでしたが、途中の樹林帯が開けた場所からは、天候もよく、八ヶ岳連峰や北アルプス、甲斐駒ケ岳や富士山などが眺望できました。

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地蔵ヶ岳(2764m)
観音ヶ岳、薬師ヶ岳と並ぶ鳳凰三山のひとつ。
右の小さな突起がオベリスク。

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燕頭山周辺より
地蔵ヶ岳の右に一際ピラミダルにそびえる甲斐駒ケ岳

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燕頭山より少し鳳凰小屋方面に進んだところからは
八ヶ岳連峰が一望できる。

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鳳凰小屋の少し手前からは、珍しく富士山の全景が望めた。

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地蔵岳山頂付近から望む仙丈ヶ岳

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地蔵岳山頂付近より
下方に賽ノ河原を見下ろす。左前方は観音ヶ岳


鳳凰小屋のテント場は、私以外に二組が利用していました。

ここは私が初めてテント泊をした思い出深い場所です。

また、今年は雪が少ないせいか、沢に下りると水場が利用でき重宝しました。

但し、鉄管から流れる水の周りには厚い氷が覆っていて、そのままでは水が汲めません。
足で蹴ってもビクともしないので、ピッケルで氷を割って水を汲みました。

この時期は登山者も少なく、夏には考えられませんが、小屋前のベンチとテーブルを占有できるのが魅力です。


[お天気メモ]
7日は西高東低の気圧配置が続き、北海道日本海側では降雪。
本州の太平洋側は晴れて乾燥した日が続く。
翌8日は、西高東低の気圧配置が緩み、南アルプスも晴れたが、
稜線では北西寄りのかなり強い風が吹いていた。

[コース紹介]
御座石コース 御座石鉱泉〜燕頭山〜鳳凰小屋
(1日目)
御座石鉱泉[約1080m]〜(50分)石空川渓谷分岐〜(100分)旭嶽頂上〜(60分)燕頭山〜(110分)鳳凰小屋[約2380m]テント泊
(2日目)
鳳凰小屋〜(80分)〜賽ノ河原[2750m]⇔(30分)地蔵ヶ岳〜(30分)鳳凰小屋〜(70分)燕頭山〜(20分)旭嶽頂上〜(80分)石空川渓谷分岐〜(40分)御座石鉱泉

歩行時間:
(1日目)5時間20分
(2日目)5時間50分
最高標高点:2750m 
標高高低差:約1670m
登山日:2012.1.7-8

(1日目)
冬期も御座石鉱泉までは通行可能。
無料市営駐車場がある。

鉱泉の横手(駐車場の前)に登山口があり、斜面に取り付く。

急斜面をジグザグに高度100mほど登ると、勾配は一旦緩むが、尾根伝いに進むと
治山工事を行っているロープの張られた急坂を上がって行く。

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急坂を上がり崩壊地の上部に出ると、平坦な路をロープ伝いに進み、少し下ると
石空川(いしうとろがわ)渓谷分岐に出る。

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分岐を直進し尾根に取り付く。
ここから高度500mほどの急登がはじまるが、登山道は急坂と緩い坂を上手く組み
合わされ、登山者を疲れさせないようにきられている。

急登に飽きたころ、左手に崩落地が見えてきたら、ひと登りで旭嶽頂上に出る。
旭嶽は地図上にも記載はなく、頂上というより登山道の側に小さな祠と「旭嶽頂上」
の石柱があるだけだ。

崩壊地の脇のやせ尾根を進み、再び尾根筋の燕頭山(つばくろあたまやま)への急登
となる。

急登が緩むと平坦な広々とした樹林帯を進み、燕頭山山頂に出る。

P1070007.JPG
燕頭山山頂付近

山頂からは平坦な路を進み、少し下って行くと正面に目指す地蔵ヶ岳が見えてくる。

再び登り返して進むと鎖とロープが張られた壊れかけた木の階段を通過し、緩やかな
尾根上を進んでいく。

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鎖とロープが掛けられた階段
左側は切れ落ちているので要注意。

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やがて路はピークを右から巻くように山腹をトラバース気味に高度を上げていく。

山腹の路の傾斜が緩み、木の階段や作道が出てくると鳳凰小屋も近い。


(2日目)
小屋の先の路を進み、沢を渡り樹林帯の中をほぼ西方へ進み登る。

樹林帯が切れ、ダケカンバの木がまばらに生える砂地に出ると、地蔵ヶ岳のオベリスク
が見えてくる。

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急な斜面をジグザグに上がり、おびただしい数の地蔵が並ぶ賽ノ河原にでる。

地蔵ヶ岳の山頂への登山ルートはないが、賽ノ河原からオベリスクに少し登ると地蔵が
安置されている祠がある。

下山は往路を辿るが、延々と続く燕頭山からの急な下りは滑りやすい個所もあり注意して
下りたい。


[山の情報リンク]
□山小屋情報
鳳凰小屋
御座石鉱泉からのコースと青木鉱泉からのドンドコ沢コースの合流点、標高約2380m
にある山小屋。冬期避難小屋あり。水場あり。
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●営業/4月末〜10月末、年末年始(要予約)●収容/150名 テント25張り

□温泉施設
御座石鉱泉(南アルプスNET)
御座石鉱泉登山口にある一軒宿。通年営業、日帰り入浴可。
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●所在地/山梨県韮崎市円野町上円井
●泉質/酸性明ばん泉




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posted by 山谷行蔵 at 16:01| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 山行・自然探訪委員会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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