2012年05月27日

尾瀬沼・燧岳

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尾瀬沼からの燧岳(2012.5.19)


尾瀬沼から長英新道で燧岳に登ってきました。

5月中旬、尾瀬沼の水芭蕉はまだちと早いですが、雪のまだしっかりしている内にと思い行って来ました。

はじめて尾瀬沼に行ったときは水芭蕉の最盛期だったので、大勢の人が訪れていましたが、今回は静かな尾瀬沼を味わうことができました。

尾瀬沼から
残雪豊富な燧岳へ


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燧岳は平成19年に29番目に指定された尾瀬国立公園内にあり、山頂は福島県の南会津郡檜枝岐村に属するため、東北地方最高峰(2356m)とされています。

山頂火口付近には柴安ー(しばやすぐら)、俎ー(まないたぐら)、ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5つのピークで構成されています。

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燧岳の山頂部はいくつものピークで構成されるコブ山だ。
尾瀬沼から見ると、前に張り出しているのがミノブチ岳、右に高いのが
俎ーで、頭だけわずかに見えているのが最高峰の柴安ー。


燧岳への登山道は、沼尻休憩所からのナデッ窪、長蔵小屋からの長英新道、御池から、見晴からの見晴新道と4ルートがありますが、今回は尾瀬沼から長英新道を上りました。

一ノ瀬休憩所の先から登山道に入ると、雪融けの水が登山道を流れ、まるで沢を上っている感じです。

木道は濡れていると滑りやすく、何度もバランスを崩しながら、恐る恐るの登高で時間が掛ります。

三平峠手前から雪を踏むようになります。
三平峠を越えると尾瀬沼と燧岳が見えてきて期待感が増してきます。

尾瀬沼は氷も融け始め、流氷が漂っているような感じに見えます。

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尾瀬沼は長径2.2q、短径1.2q、最大水深9.5mの湖で、
約8,000年前に燧岳の山体崩壊により沼尻川をせき止めできたもの。
尾瀬沼周辺はオオシラビソ林と湿原が広がり、沼尻湿原(高層湿原)では
ナガバノモウセンゴケ、ツルコケモモが、
大江湿原(中間湿原)ではミズバショウ、リョウキンカなどが見られる。
尾瀬沼は尾瀬国立公園の特別保護地区に指定されている。

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大江湿原
尾瀬沼の北東に広がり、尾瀬では尾瀬ヶ原に次ぐ規模の湿原。
尾瀬沼が少しずつ湿原化したものと考えられている。
7月下旬にはニッコウキスゲの群落が見られる。


長英新道は、嘗て水芭蕉最盛期の頃にちょっとだけ足を踏み入れたことがありましたが、その時は日帰りで時間もなくすぐに引き返し、尾瀬沼を一周して帰った思い出があります。

今回は尾瀬沼ヒュッテのテント場で荷を軽くして、積雪の長英新道を登ります。

はじめ長英新道はオオシラビソの樹林帯の中の緩やかな斜面を登っていきますが、次第に傾斜を増し、ダケカンバの林に変わる頃には急登となり、左手に尾瀬沼を見下ろし遠くには奥白根山が、右手には目指す俎ーが見えてきます。

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ミノブチ岳から眺めた尾瀬沼

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ミノブチ岳から望む俎岳
ミノブチ岳から見ると、どこから登るんだろうと思うが、
左手の黒く見えるハイマツと岩のところを登り山頂へ。

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俎ーに取り付くと、柴安ーが見え、その奥には尾瀬ヶ原、至仏山が姿を現す。

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柴安ー

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俎ー山頂直下
ミノブチ岳が遥か下方に見える。


俎ー山頂からは360度何も遮るものがない展望が堪能できます。

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俎ー山頂より
柴安ーの左手には至仏山、右手には平ヶ岳、さらに右奥には中岳、越後駒ヶ岳と連なる。



尾瀬沼ヒュッテに戻り、テント泊。
この時期は人も少なくのんびりと過ごせます。

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長蔵小屋の脇の水芭蕉
尾瀬沼では早くもリョウキンカとミズバショウが咲き始めていました。



[お天気メモ]
5/19は高気圧の圏内で本州と九州東部及び北海道南部は晴れ、
日中は気温が上昇した。
尾瀬でも穏やかな天候となった。
翌20日は東シナ海の低気圧と前線の影響で西から天気が崩れる。


[コース紹介]
大清水〜尾瀬沼/長英新道・燧岳 
(1日目)
大清水登山口[約1200m]〜(50分)一ノ瀬休憩所〜(90分)三平峠[約1736m]〜(20分)尾瀬沼山荘〜(30分)尾瀬沼ヒュッテ[約1670m]〜(20分)長英新道分岐〜(140分)ミノブチ岳[約2210m]〜(60分)俎ー山頂[約2346m]〜(20分)ミノブチ岳〜(70分)長英新道分岐〜(20分)尾瀬沼ヒュッテ(テント泊)
(2日目)
尾瀬沼ヒュッテ〜(30分)尾瀬沼山荘〜(30分)三平峠〜(40分)一ノ瀬休憩所〜(40分)登山口

歩行時間:
(1日目)8時間10分(俎ー山頂まで6時間20分)
(2日目)2時間20分
最高標高点:約2346m 
標高高低差:約1146m
登山日:2012.5.19-20

大清水より先は一般車両通行止め。
大清水には山小屋2つ、休憩所、トイレ、駐車場、自然散策路などの施設
がある。

駐車場に車を停め、大清水登山口で沼田海道は右に奥鬼怒林道を分けるが、
左側の道路を進む。

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未舗装の車道を片品川に沿って一ノ瀬休憩所まで進み、右にカーブした三平橋
を渡ってすぐに左の登山道に入る。

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登山口(1420m)

沢に沿って、ところどころ木の階段や木道の敷かれた路を上り、沢を渡り返す。

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次第に登山道の傾斜も増し、右側にある見通しのよいベンチを過ぎると、標高差
にして約100mの急斜面をジグザグに登るようになる。

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やがて尾根にのり、緩やかに登って行くと樹林帯の中の三平峠にでる。

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三平峠(1762m)

三平峠からは正面に尾瀬沼を見ながら、標高差約80mの急斜面を尾瀬沼山荘目指
して北東方向に下って行く。
(途中トレースが不明瞭な個所もあるが、赤いリボンが目印となる。)
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尾瀬沼山荘を右折、長蔵小屋方向に尾瀬沼に沿って進む。
(この時期も基本木道に沿ってトレースがあるが、途中何回か尾瀬沼に流れ込む
沢を渡る箇所もあり、踏み抜きに注意したい。)

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長蔵小屋と尾瀬沼ヒュッテの分岐は左の長蔵小屋方向に進み、長蔵小屋の前を通り
抜け、更に分岐を右に折れ、尾瀬沼ヒュッテに到着する。

尾瀬沼沿いの木道は、その先で沼山峠への分岐を左に折れ、大江湿原を渡る木道
が続いている。
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湿原を渡ると樹林帯の中の木道を進み、長英新道との分岐にでる。

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長英新道はしばらく緩やかな傾斜を北方向に進む。
(途中トレースが不明瞭な個所があるが、木に塗られた赤ペンキとリボンが目印
となり迷うことはない。)

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路は北方向から北西・西方向に方角を変える辺りから傾斜も急になっていく。

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ミノブチ岳への上りは、標高差にして約300mの急坂を直登していく。
(高度を上げると積雪量も多く急斜面となるのでトレースは明瞭となる)

ミノブチ岳からはなだらかな尾根筋をほぼ北方向に進み、ナデツ窪からの路を合わ
せ、左のピークを巻くように斜面を登って行く。
(この時期ナデツ窪は雪崩れの危険もあり通行不可。)
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俎ーへは山頂左手のハイマツと岩のある夏道を上がり頂上に至る。
(俎ーから柴安ーへは標高差50mほどを登り返すが最後の10mほどがかなりの急斜面
で注意を要する。)
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[山の情報リンク]
□山小屋情報
大清水小屋
大清水登山口にある標高1200mの小屋。
●営業/4月下旬〜11月上旬●収容数/20人

物見小屋
大清水小屋の隣に並ぶ小屋。
●営業/4月下旬〜11月上旬●収容数/30人

尾瀬沼山荘
尾瀬沼南湖畔にある小屋。全室個室。
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●営業/5月中旬〜10月中旬●収容数/50人

長蔵小屋
尾瀬沼東湖畔にある小屋。別館、ANHEX、売店が併設。
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●営業/4月下旬〜10月下旬●収容数/265人

尾瀬沼ヒュッテ
尾瀬沼東湖畔にある小屋。キャンプ場併設。
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●営業/5月中旬〜10月中旬●収容数/150人・テント28張

□尾瀬沼ビジターセンター
尾瀬沼東湖畔、長蔵小屋の向かいにあるビジアーセンター。
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●開館時間/7時〜16時●開館期間/5月中旬〜10月中旬
尾瀬保護財団HP

尾瀬参考サイト
檜枝岐村役場HP
「尾瀬へようこそ」





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posted by 山谷行蔵 at 12:21| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 山行・自然探訪委員会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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