2012年08月24日

飯豊山・石転び沢雪渓

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飯豊連峰 石転び沢雪渓(2012.7.22)


東北の山、今回は飯豊山です。

当初、石転び沢を詰め、大日岳、飯豊本山と縦走し、ダイグラ尾根を下るルートを計画していましたが、ダイグラ尾根を下った沢に掛る吊り橋が崩落し、通行禁止となってしまったことで、大幅に予定を変更。

北股岳、門内岳、地神山を縦走し、丸森尾根で下山するルートをとりました。


その朝、私は標高2000mの地で自転車のペダルを漕いでいました。

前に20回、後ろに10回。

昨日の石転び沢雪渓の登り、キックステップで登り続けたせいか、大腿四頭筋が悲鳴を上げています。

といっても自転車で登山しているわけではありません。

山小屋のトイレの中です。

飯豊連峰の山小屋は避難小屋がほとんで、夏場だけ管理人が常駐するところが多くなっています。

どこの小屋のトイレも水洗やバイオトイレが整備されています。

ここ門内小屋もバイオトイレがあり、用を足した後に横に置いてある自転車のペダルを漕ぐことによってオガクズを撹拌させます。

バイオという科学の先端のトイレに、何とも人力の動力を利用するというアンバランスな感じが何とも言えません。

門内小屋にもこの時期は管理人が常駐しいますが、日曜日のせいかほとんど宿泊者もおらず暇を持て余しているようでした。

新雪に水場の場所を教えてくれましたが、雪渓に埋もれ水は取れない状況でした。

テント場は、小屋の下が広場になっていて、10数張り位はテントが張れるスペースがあります。

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飯豊連峰は山形、新潟、福島の3県にまたがる「東北のアルプス」と呼ばれる大きな山塊です。

以前、川入から三国岳を経て飯豊本山に登ったことがありますが、飯豊連峰の一端を歩いたにすぎません。

今回は東北随一の雪渓コース、石転び沢雪渓を登るのと、イイデリンドウを見るのが大きな目的でした。

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今回の登山ルートの入り口、飯豊山荘飯豊山荘から石転び沢登山口の手前には、ブナの原生林が広がっており、温身平周辺は、国内初の「森林セラピー基地」に認定されています。

ブナの原生林の中、遊歩道が整備されています。

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石転び沢雪渓は白馬大雪渓にも匹敵する標高差1000m、全長3000mもの大きな雪渓です。

沢の下部は雪渓が割れてるところもありましたが、特に問題なく登れました。

雪渓を詰めていく楽しさを久しぶりに味わいました。

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この雪渓を登り詰めたところ梅花皮小屋があり、小屋から梅花皮岳の間が、今回の山行の中で最も高山植物の多いところでした。狭い地域に多くの種類の高山植物が密集している楽園です。

イイデリンドウをはじめ、ミヤマウスユキソウ、イブキトラノオ、チシマギキョウ、オヤマノエンドウ、クルマユリ、ニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、イワオウギ、ハクサンシャクナゲ、イワシモツケ・・・などが咲き誇っていました。

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今回は2日間の山行で、飯豊連峰のごく一部の稜線を歩くに留まりましたが、いつか大日岳やダイグラ尾根も歩いてみたいものです。


[お天気メモ]
7/22は西日本は全般的に晴れたが、大気の状態が不安定になり、
午後山沿いを中心に非常に激しい雨。
東海〜東北太平洋側では気温の低い状態続く。
飯豊連峰は概ね晴れ、午後からガスが掛る。
翌23日は、東北地方は湿った気流の影響で雲多く、稜線付近では
雨であったが、下山すると雨は上がっていた。


[コース紹介]
石転び沢雪渓〜丸森尾根周回コース 
(1日目)
飯豊山荘[約410m]〜(20分)温身平〜(180分)石転び沢出合〜(210分)梅花皮小屋⇔(60分)梅花皮岳[約2000m]梅花皮小屋〜(30分)北股岳[約2025m]〜(60分)門内岳[約1887m]門内小屋(テント泊)
(2日目)
門内小屋〜(30分)梶川尾根分岐〜(30分)地神山[約1850m]〜(10分)北峰〜(120分)夫婦清水〜(80分)飯豊山荘

歩行時間:(1日目)9時間20分(2日目)4時間30分
最高標高点:約2025m(北股岳) 
標高高低差:約1615m
登山日:2012.7.22-23

国道113号の小国町から南進、県道を経由して約30分程のところに飯豊山荘はある。

飯豊山荘の先に駐車場がある。

飯豊山荘の前が下山に利用した北森尾根の登山口となっている。

先に進むと沢を渡り、右手に梶川登山口があり、ブナ林の林道を直進していく。

この辺りは、「森林セラピーの森」として遊歩道が整備されている。

20分ほど進むと十字路となり、直進するとダイグラ尾根への路となるが、
右に折れると温身平の道標があり、さらに右方向に進む。

梅花皮沢に沿って進むと砂防堤の右側に付けられた階段を上がり、沢の右側の路を
進む。

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路は終始沢の右側に付けられており、アップダウンを繰り返しながら高度を上げ
ていく。

やがて「おいしい水」という看板の掛けられた水場を渡り、藪路を進む。
その後も支流から水は得られる。

沢を高巻く急で狭い悪路が連続する。
(狭い路なので左側の草地に踏み外さないよう注意。)

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梅花皮滝に続く滝沢が左に分岐するのを見ながらさらに進むと、左手の梅花皮沢の
支沢を渡り、さらに沢の右手の高巻きの路を進む。
(支沢を渡ると一旦雪渓の上に出るが、すぐに高巻の路に入る。)

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前方に雪渓が見えてくるとまもなく石転び沢出合に着く。

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右手に見えるのが入門内沢で、左手に見えるのが目指す石転び沢で、稜線に小さく
梅花皮小屋が見える。(ここから梅花皮小屋まで1000m以上の標高差がある。)

出合を横切り、石転び沢の左側の草付きを進み、雪渓が割れている辺りを過ぎたら、
雪渓にのる。(雪渓は左寄りを進む。)

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雪渓の傾斜は上部に行くにつれて急になっていく。

途中左手に続く雪渓(梅花皮岳に突き上げる沢)に入らないよう注意しながら直登する。

雪渓上部では今度は右手の雪渓(北股岳に突き上げる沢)が分岐するがここも直進する。

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雪渓を詰めていくと最後は、雪渓の間にある尾根筋に上がり、ガレた路をジグザグに上
がって行く。
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最後に小雪渓を直登し梅花皮小屋に上がる。

小屋にザックをデポし、梅花皮岳を往復する。
(周辺は高山植物の種類も豊富な見事なお花畑が広がる。)

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梅花皮岳

小屋から反対側に標高差約150mの北股岳を越え、しばらくなだらかな稜線歩きが続く。

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北股岳

稜線の西側がなだらかな草原となっており、ニッコウキスゲの群落の中を歩く。

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門内岳山頂

ゆったりとお花畑を下り、門内岳へと登り返し、門内岳山頂を過ぎるとすぐに門内小屋が
ある。

(2日目)
門内小屋から北北東へ緩やかな起伏の路を30分ほど歩くと梶川尾根ルートの分岐がある。

分岐からやや北北西に方向を変え、稜線の路は続き、ゆったりと下り、登り返していくと
地神山にでる。

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地神山山頂

ここで再び北北東に向きを変え、地神北陵へと続く。

北陵で路は分岐し、右方向が丸森尾根方向。
ここから標高差約1500mの急な下りが始まる。

ガレ場を下って行くと、雪融けたばかりの広い斜面が広がる。

尾根筋を下って行くと前方にピークを望むようになる。梶川峰だ。

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ピークを過ぎると樹林帯に入り、抉られた段差のある急な坂道が続く。

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夫婦清水の水場を過ぎてやや急坂が緩むが、下方に飯豊山荘の屋根が見えだすと
やせ尾根の急な下りが待っている。

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嫌というほど下り続け、飯豊山荘の前の登山口にでる。


[山の情報リンク]
□山小屋情報
飯豊山荘
飯豊連峰の登山基地、湯治宿として親しまれる。 
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●営業/6月上旬〜11月上旬●収容数/70人

梅花皮荘
飯豊山荘の手前にある国民宿舎。別館に川入荘がある。 
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●営業/通年●収容数/55人

花梅皮小屋
梅花皮岳と北股岳の鞍部、標高1850mにある避難山小屋。
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●営業/7.8月毎日、6.9.10連休までの週末管理人常駐
●収容数/60人 テント10張り 水場あり

門内小屋
門内岳山頂付近、標高1880mにある避難小屋。 
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●営業/7月中旬〜8月中旬管理人常駐●収容数/50人 テント15張り 水場なし


□立寄り温泉
飯豊温泉
上記の飯豊山荘、梅花皮荘、川入荘にて日帰り入浴可能。
●源泉/ナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉
●効能/ 胃腸病、リューマチ、痛風、など

□磐梯朝日国立公園
出羽三山と朝日山地を含む出羽三山・朝日地域、飯豊山地を主とする飯豊地域、
猪苗代湖と磐梯高原・吾妻山・安達太良山を含む磐梯吾妻・猪苗代地域の3地区
からなり、3番目に大きな国立公園。
飯豊連峰は、、大日岳(2,128m)を最高峰とす東北地方有数の大きな山塊です。




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posted by 山谷行蔵 at 06:23| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 山行・自然探訪委員会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なつかし〜。昔登りました。
その後、縦走した時に、ピッケルとアイゼンが重くて重くて…。
Posted by 目黒駅は品川区 at 2012年08月24日 11:02
昔、むかし私も登りました〜^^
石転び雪渓から飯豊山・・まだお守り持ってます
もう効力ないと思うけど(^_^;
20年以上前ですねぇ・・
山は変わりませんかねぇ?
Posted by Φマン at 2012年08月24日 20:48
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