2012年10月01日

中央アルプス縦走

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縦走路から見た三ノ沢岳、木曽駒ヶ岳方面(2012.9.1)


今回は中央アルプスの一部を縦走してきました。

駒ヶ岳ロープウェイを利用し、山頂駅から極楽平に上がり、木曽殿越を経て空木岳へと縦走し、池山尾根を下るというものです。

極楽平から空木岳までは今回初めて歩くルートで、途中に檜尾岳、熊沢岳などの百高山が控えています。

初日の午前中はなんとか天気がもちましたが、午後から丁度空木岳に差し掛かったところで霧が濃くなり雨となりました。


昨年、三ノ沢岳、宝剣岳に登りましたが、今回は極楽平から反対側(左・南側)に縦走しました。

当初、空木岳を経て、南駒ヶ岳、仙涯嶺、越百山まで縦走し、シオジ平自然園へと下るルートを考えていましたが、越百山からシオジ平へのルートは現在はまったく整備されておらず、梯子などが崩壊し、それこそロープでもないかぎり降りられないとのことで、駒峰ヒュッテのスタッフに「絶対に止めてください。」と念を押されてしまい、急遽以前もピストンをしたことのある池山尾根を下ることにしました。

現在越百山への登山はシオジ平とは反対側の大桑村側から登るのが一般的のようです。

今回の縦走は、昨年極楽平から三沢岳と宝剣岳の続きとも言える、空木岳までの3つの百高山を越える中央アルプス主稜線闊歩なのです。

この山域は、木曽川の支流の伊奈川と天竜川の支流の太田切川の源流となっています。

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檜尾岳
標高2728m
周辺では周氷河地形と南側では線状凹地の
二重山稜の地形が見られる。

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熊沢岳
標高2778m
山頂付近には大きな花崗岩の尖った岩がある。
山頂の東側斜面は太田切川の本谷源流で、池の平カールがある。
西側には、まるで山の上から積み木が崩れ落ちたように
ハイマツの斜面に点在する岩(岩塊斜面)が見られる。

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東川岳
標高2671m
空木岳の東北側に位置し、木曽乗越側から東側は急激に切れ落ちている。

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空木岳
標高2864m
木曽駒ヶ岳に次ぐ中央アルプス第二の高峰。
山頂一帯は花崗岩の岩場で、その白い砂礫地となっている。
空木岳の東側は空木平カールと呼ばれる圏谷地形が見られる。


以前池山尾根から登った時の空木岳はゆったりとした山容に見えましたが、今回木曽乗越から見上げる空木岳は、高く岩峰が険しく見えます。

空木岳直下にある駒峰ヒュッテは、以前訪れたとき、小綺麗でテラスのあるしゃれた避難小屋として印象に残っていたので、泊まってみたかった小屋でした。

夏季シーズン中は駒峰山岳会の方が交代で管理・運営を行っており、この日も3人の女性管理人が大勢の登山者の世話をしていました。

午後から雨となってしまったので、テラスでの夕食は叶わなかったものの、親切なスタッフと綺麗な小屋で居心地のいい避難小屋でした。

帰りは駒峰ヒュッテの管理人の言う通り、池山尾根で下山しました。

池山尾根の登り口である林道終点には車が一台も駐車しておらず、林道途中が崩壊して車は通行止めとなっているようでした。林道の途中に登山者の車は停められていました。

以前はここから空木岳に登ったのですが、今回は下まで歩いての下り。

緩やかな樹林帯の中の路は、駒ヶ根スキー場まで通じていて、菅ノ台のバス停まで歩いて下りました。

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今回の中央アルプス縦走計画は空木岳までとなってしまい、その先の南駒ヶ岳や仙漉艨A越百山への縦走はお預けとなりました。

いつか大桑村側からのルートで登ってみたいものです。

[お天気メモ]
9/1-2とも湿った空気の流入や上空の寒気の影響により大気の
不安定な状態で所々で非常に激しい雨をもたらした。
中央アルプスでも雲が広がり、午後になると堪えきれずに雨が降りだした。
気温も低く肌寒い気候であった。


[コース紹介]
(1日目)
駒ヶ岳ロープウェイ・山頂駅[約2612m]〜(30分)極楽平分岐〜(140分)檜尾岳[約2727m]〜(80分)熊沢岳[約2778m]〜(100分)東川岳[約2671m]〜(20分)木曽殿山荘[約2500m]〜(70分)空木岳[約2864m]〜(10分)駒峰ヒュッテ[約2800m](泊)
(2日目)
駒峰ヒュッテ〜(210分)池山小屋〜(40分)林道終点登山口〜(60分)菅の台バスセンター[約850m]

歩行時間:(1日目)7時間30分(2日目)5時間10分
最高標高点:約2864m(空木岳) 
標高高低差:約1950m
登山日:2012.9.1-2

(1日目)
菅ノ台の駐車場に車を置き、バス・ロープウェイを乗り継ぎ、山頂駅へ。

駅を出て、左手の路を極楽平へと上がる。

極楽平の分岐を左に折れ、進路を南にとる。

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稜線上を緩やかに上り、2858mのピークを過ぎると、標高差にして150mほど
大きく下る。

右手には三沢岳が大きく見える。岩場を巻きながら進み、さらに下って、檜尾岳
の鞍部へ。

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約150mほどを上って、檜尾岳山頂に着く。

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山頂は二峰のようになっていて、左側(東側)のピークにシェルターのような檜尾避難小屋がある。
(避難小屋を越えて東に延びる檜尾根を下る登山道がある。)

進路をやや西寄りに変え、緩やかに下って行く。

アップダウンを繰り返しながら進み、前方に吊尾根のようなピークが見えるが、熊沢
岳はまださらにその先だ。
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次の大きな上りを上がると、台地状のピークになっている、巨岩が折り重なる熊沢岳
山頂に到達する。

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熊沢岳山頂

さらにいくつかのピークを越え、再び緩やかに下り、登り返していくと東川岳となる。

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東川岳を越えると、眼前に空木岳が大きく見える。

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東川岳山頂

東川岳と空木岳の鞍部である木曽乗越に建つ木曽殿山荘へと、標高差にして200mほど
の急斜面をジグザグに下る。

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木曽乗乗越では、伊奈川からの登山道と合流し、空木岳への標高差にして約400mほど
の上りが待っている。

空木岳上部は、白い巨岩が連続し、岩場やハシゴを通過して山頂に向かう。

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空木岳山頂からは北東方向に5-60m下ると駒峰ヒュッテがある。

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空木岳山頂

(2日目)
駒峰ヒュッテからは駒石のある尾根上の路と空木平避難小屋のある谷筋の路がある。

2つの路は2500m付近で合流し、池山尾根を下る。

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空木平への下り

池山尾根は一部ロープを張られた岩場や、片側が切れ落ちているやせ尾根などがある
が、階段や柵道などが整備され不安なところはない。

池山避難小屋への分岐を左に分け、木をくり抜いた水場を右に折れ、林道終点の登山口
にでる。

林道を少し歩くと、登山道はさらに続いており、葛折の林道をショートカットするように
菅ノ台へ通じている。

駒ヶ根のスキー場の駐車場(ロープウェイの臨時駐車場を兼ねている)を通り抜けると
道路にでて、500m先菅ノ台バス停の標識に従って、駐車場へと戻る。
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[山の情報リンク]
□山小屋情報
檜尾避難小屋
檜尾岳山頂付近、標高2700にある避難小屋。
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●営業/通年(無人)●収容数/15人 水場無し、トイレ有り

木曽殿山荘
空木岳と東川岳の鞍部にある山小屋。
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●営業/7月上旬〜10月上旬 期間外倉庫開放
●収容数/120人 水場無し

駒峰ヒュッテ
空木岳直下標高2800m付近にあるテラスのある避難小屋。
夏期は管理人が入り、飲み物販売・寝袋貸出有り。
●営業/7月上旬〜10月上旬(冬期は土間のみ利用可)
●収容数/30人 水場無し、トイレ有り

空木平避難小屋
空木岳の東、空木平カールの標高2600mにある避難小屋。
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●営業/通年(無人)●収容数/15人 水場無し、トイレ有り

池山避難小屋
池山登山道の標高1750m付近にあるログハウスの避難小屋。
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●営業/通年(無人)●収容数/30人 水場有り、トイレ有り


□□立ち寄り情報
こちらをご覧ください。(三ノ沢岳登頂記録)





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posted by 山谷行蔵 at 23:50| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 山行・自然探訪委員会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
2010年04月03日 の記録へのコメントで、
お願い事項を書きました。
ご確認ください。
よろしくお願いします。
Posted by nomura at 2012年10月09日 17:36
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