2011年01月01日

日本の自然保護地域

日本では、文化財保護法による天然記念物にはじまり、自然公園法、自然環境保全法、森林法、鳥獣保護法など、様々な自然・環境保護法により自然保護地域が指定され、規制・管理の対象となっています。

また、国際条約などによる、世界自然遺産、生物圏保存地域、ラムサール湿地などの保護地域も指定されています。

近年、自然生態系の保護や生物多様性保全の観点がますます重要となっています。





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ラムサール条約登録湿地

ラムサール条約登録湿地

1971年、イランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」が採択されました。

この条約は、特に水鳥の生息地等として国際的に重要な湿地及びそこに生息、生育する動植物の保全を促進することを目的とし、基準にしたがって自国の湿地を指定し、事務局に通知することにより登録されます。

湿地の登録基準は、その土地における代表的な湿地であること、絶滅のおそれのある動植物が生育・生息していること、生物多様性を保全する上で重要な湿地であること、2万羽以上の水鳥が生息することなど定められています。

湿地とは、天然・人工、永続的か・一時的か、淡水・海水を問わず、沼沢地、湿原、泥炭地又は水域(水深6mを超えない海域)と定義しています。

日本は、1980年に締約国となり、2007年現在33ヶ所が登録されています。

・宮島沼(北海道美唄市)  大規模マガン渡来地
・雨竜沼湿原(北海道雨竜町)  大規模山地型高層湿原
・サロベツ原野(北海道豊富町・幌延町)  
  低地型高層湿原、オオヒシクイ、コハクチョウ渡来地
・クッチャロ湖(北海道浜頓別町)  大規模ガンカモ渡来地
・濤沸湖(北海道網走市小清水町)  
  低層湿原、湖沼、大規模オオハクチョウ・オオヒシクイ等渡来地
・ウトナイ湖(北海道苫小牧市)  大規模ガンカモ渡来地
・釧路湿原(北海道釧路市釧路町・標茶町・鶴居村)
  低層湿原、タンチョウ、シマフクロウ、オジロワシ、オオワシ生息地
・厚岸湖・別寒辺牛湿原(北海道厚岸町)
  低層湿原、大規模オオハクチョウ・ガンカモ渡来地、タンチョウ繁殖地
・霧多布湿原(北海道浜中町)  高層湿原、タンチョウ繁殖地
・阿寒湖(北海道釧路市) 淡水湖、マリモ生育地
・風蓮湖・春国岱(北海道根室市・別海町) 汽水湖、低層湿原、藻場
  タンチョウ繁殖地、大規模キアシシギ・オオハクチョウ等渡来地
・野付半島・野付湾(北海道別海町・標津町) 塩性湿地、低層湿原、藻場
  タンチョウ繁殖地、大規模コクガン・ホオジロガモ等渡来地
・仏沼(青森県三沢市) オオセッカ繁殖地
・伊豆沼・内沼(宮城県栗原市・登米市) 大規模マガン等ガンカモ渡来地
・蕪栗沼・周辺水田(宮城県栗原市・登米市・大崎市) 大規模マガン等ガンカモ渡来地
・尾瀬(福島県檜枝岐村・群馬県片品村・新潟県魚沼市) 高層湿原
・奥日光の湿原(栃木県日光市) 高層湿原
・谷津干潟(千葉県習志野市) 泥質干潟、シギ・チドリ渡来地
・佐潟(新潟県新潟市) 大規模ガンカモ渡来地
・片野鴨池(石川県加賀市) 大規模ガンカモ渡来地
・三方五湖(福井県若狭町・美浜町) 固有魚類生息地
・藤前干潟(愛知県名古屋市・飛島村)  河口干潟、シギ・チドリ渡来地
・琵琶湖(滋賀県) 淡水湖、大規模ガンカモ渡来地、固有魚類生息地
・串本沿岸海域(和歌山県串本町) 非サンゴ礁域のサンゴ群集
・中海(鳥取県・島根県) 
  大規模コハクチョウ・ホシハジロ・キンクロハジロ・スズガモ渡来地
・宍道湖(島根県) 大規模マガン・スズガモ渡来地
・秋吉台地下水系(山口県秋芳町・美東町) 地下水系・カルスト
・くじゅう坊ガツル・タデ原湿原(大分県竹田市・九重町) 中間湿原
・藺牟田池(鹿児島県薩摩川内市) ベッコウトンボ生息地
・屋久島永田浜(鹿児島県上屋久町) アカウミガメ産卵地
・漫湖(沖縄県那覇市・豊見城市) 河口干潟、クロツラヘラサギ渡来地
・慶良間諸島海域(沖縄県渡嘉敷村・座間味村) サンゴ礁
・名蔵アンパル(沖縄県石垣市) マングローブ林・河口干潟

環境省 ラムサール条約登録湿地

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尾瀬ヶ原

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くじゅう坊ガツル



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生息地等保護区

生息地等保護区とは・・・

生息地等保護区とは、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に基づき、環境大臣が国内希少野生動植物種の保存のために指定する区域。

その個体の分布状況及び生態、生育状況を勘案して、その生息地及びその一帯の区域を指定します。

生息地等保護区は、その区域の中で特に重要な区域である管理地区と、それ以外の監視地区に区分されます。

管理地区では、指定種の個体の生息・生育のため特にその保護を図る必要があると認める場所を立入制限地区に指定することができるようになっています。

2007年現在、9区域が指定されています。

・羽田ミヤコタナゴ生息地保護区
(栃木県大田原市)
・北岳キタダケソウ生育地保護区
(山梨県南アルプス市)
・善王寺長岡アベサンショウウオ生息地保護区
(京都府京丹後市)
・大岡アベサンショウウオ生息地保護区
(兵庫県豊岡市)
・山迫ハナシノブ生育地保護区
(熊本県阿蘇郡高森町)
・北伯母様ハナシノブ生育地保護区
(熊本県阿蘇郡高森町)"
・藺牟田池ベッコウトンボ生息地保護区
(鹿児島県薩摩川内市)"
・宇江城岳キクザトサワヘビ生息地保護区
(沖縄県久米島町)
・米原イシガキニイニイ生息地保護区
(沖縄県石垣市)

環境省  生息地等保護区

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キタダケソウ(北岳)



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生物圏保存地域

生物圏保存地域とは・・・

生物圏保存地域は、生物多様性の保護、開発、文化的価値の維持を目的とし、保全、条件整備、開発の3つの機能を持つ地区で、ユネスコの「人間と生物圏計画事業(MAB計画)」として実施しています。

2008年現在、105カ国、531件が生物圏保存地域として登録されています。

世界的なネットワークを形成し、原生的な核心部の「コアエリア」と人間活動響を受けるような「バッファゾーン」を設定して、「地球生態系に対する人間活動の影響等の研究」を主軸とするプロジェクト研究が行われています。

また、環境教育やエコツーリズムの促進などが求められています。

日本では、屋久島、志賀高原、白山、大台ケ原の4ヵ所が「生物圏保存地域」に指定されています。

屋久島
世界自然遺産にも登録される。
周辺の海岸から山岳地帯の植生の垂直分布、高層湿原、ヤクスギなどの動植物の固有種など
屋久島森林環境保全センター

志賀高原
上信越高原国立公園の一部で、志賀高原、白根山の地域。
大小池沼、高層湿原、火山活動による偽高山植生、哺乳類や鳥類の生息など。
志賀高原自然保護センター

白山
白山国立公園の一部で、白山の山麓から山頂部。
豊富な高山植物、大型哺乳類、稀少猛禽類の生息など。
白山自然保護センター

大台ケ原・大峰山
吉野熊野国立公園の一部で、紀伊半島中央部の大峰山脈と大台ケ原の地域。
多雨による豊かな森林、生体密度の高い大型哺乳類など。
大台ケ原ビジターセンター

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志賀高原 渋池

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白山 室堂周辺



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世界自然遺産

世界自然遺産は、ユネスコの世界遺産条約に基づき、自然美、地形・地質、生態系、生物多様性において、学術的にも保全価値のある自然地域が決定、登録されています。

2010年8月現在で、180の自然遺産が世界遺産リストに登録されています。

日本では屋久島、白神山地、知床の3地域が自然遺産として登録されています。

屋久島(1993年登録)
島の最高峰宮之浦岳を含む標高1,800m以上の山岳が連なり、植生の垂直分布が発達している。特に1000m以上では温帯性針葉樹が優先し、樹齢1000年以上のヤクスギが代表される。1600m付近の花之江河湿原は高層湿原の南限。海岸の砂浜はウミガメの産卵地。ヤクサル、ヤクシカなど固有種も生息する。

白神山地(1993年登録 16,971ha)
ブナを中心とする落葉広葉樹林が比較的人為の影響を受けない状態のまま残されている地域としてリスト入り。多雪地帯の白神山地には、イヌワシ、クマゲラ、ニホンザル、ニホンカカモシカ、ツキノワグマなどが生息する生物多様性に富んだブナ林であると評価される。

知床(2005年登録 71,000ha)
海氷によってもたらされる海と陸との生態系、絶滅危惧種の繁殖地・越冬地として登録。
ミズナラ、トドマツなどからなる混交林にはエゾリス、エゾモモンガ、クマゲラなどが生息し、サクラマス、カラフトマスなどを捕食するヒグマの密度は世界最高レベル。オホーツク海の流氷には豊かな海の生物を育み、シマフクロウ、オオワシ、オジロワシなど絶滅が危惧される種に捕食の機会を提供する。

自然遺産に登録されるには、優れた自然や保全価値のある自然を有しているだけではなく、十分な面積を有し、原生的な環境を維持していることが求められています。

従って国内の法律や制度によって、その価値が維持出来るよう長期的に保障されることが条件となっています。

日本の自然遺産では、
屋久島
国立公園、原生環境保全地域、森林生態系保護地域、天然記念物
白神山地
自然環境保全地域、森林生態系保護地域
知床
国立公園、原生環境保全地域、森林生態系保護地域

によって法的・制度的に保護されています。

また、普遍的価値を効果的に維持・保護するための「管理計画」の提出も求められています。

日本ユネスコ協会連盟
日本の世界自然遺産

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知床 羅臼岳より

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